マンタです。普段はスタートアップ企業で働き、週末は音楽や趣味を探求し新しい生活様式を模索しています。
今回は少しコアなお話になりますし、この理論は諸説あるので人によって言うことが結構違うものです。そんな中今年で”ベース”という楽器をアマチュアではありながらウッドベース、エレキベース合わせて23年引き続けてきたマンタが考え、実践し、ある程度成果が出ている”弦と音“についての考えをまとめてみたいと思います。
これは私の師匠である井上陽介氏から学んだこととは違うので、そこから独自で編み出したものだと思って気になる方はぜひ読んでみてください。
批判や質問があればぜひコメントをいただけると嬉しいです。
【マンタが考えついた弦についての結論】
それは『日本人の一般体型では「ライトゲージ」が良い音を出すにあたり適切なゲージである』という考えです。
- 変更前)Threedots active JB 45-105
- 変更後)Threedots active JB 40-95
4弦を0.1inch下げているので結構細くなっていますよね。本当はもっと細いゲージに変えたいのですが、元の太さを大幅に下げるとナット周りのメンテが必要になるのでまずはメンテせずにいけるギリギリでやっていっています。
ではこの結論に至った背景を順を追って説明します。
①西洋人と日本人の体型の違い
まず明確に音の違いが出るコントラバスを土台にしてお話を進めさせていただきます。
当たり前ではありますがコントラバスはヨーロッパ生まれの楽器です。そのため西洋人が弾くことを前提として作られています。
もしかしたらヨーロッパやアメリカの方と直接お会いしたことがなく、映画や画面の中だけでしかみたことがない方もいるかもしれませんが、彼ら小さく見えても全然大きいです・・・
「身長が高い」これはいろんな各パーツ(手、腕など)も相対的に大きいことを意味します。
バスケットやバレーボールなんか見ていても、圧倒定期にアメリカやヨーロッパの人って大きいですよね。
まずこの体格の差を理解することから探求は始まっていきます。
②太い弦を太い指でしっかりと弾くことでしっかり弦が揺れる
つまりそんな体格の大きな西洋人のでかい手、でかい指で太い弦を弾く。日本人にとってはうどんのように太く感じるものであっても、彼らからしたらそうめんぐらいの感覚でしょう。
となれば当然指の引っかかりや当たる面積が大きく変わってきます。
これは”弦を大きく揺らす”ということにおいて重要なファクターとなります。
日本人の指で考えてみても太い弦に対して親指を当てて揺らすのと、小指を当てて揺らすのでは全く弦の揺れ方が違いますよね。
③低音の良し悪しは弦の太さではない
ただ太い弦を大きく揺らせばいいのかというとそうではありません。
あくまで”音”というのは”空気の振動”であり、この振動が小さく細かければ”高音”、ゆっくり大きければ”低音”になります。つまり多少弦が細くても、大きく、ゆったりした振動をしっかり起こすことができれば、いい音につながるわけです。
そう考えると、日本人一般体型である私も含め多くの日本人は欧米の方がに比べ体が小さく、そのため手が小さく指が細いです。そのため太い弦を一生懸命気合いと根性で振るわすよりも、自分の体にあった弦、つまり細い弦をしっかり鳴らす方が音が良くなると考えたわけです。
ただこれはあくまで一般的な日本人体型の方に限ります。
私の師である井上陽介さんはかなり身長が大きく、そして手も大きいです。そしてその大きな手でもまだまだ欧米の方よりは小さいため、しっかり弦を揺らす方法として「親指を固定しない弾き方」を取られています。(これはレッスンの時に真似しない方がいいよと最初に注意はもらっていますがその弾き方の理由は教えてもらっています)
④コントラバスでの成果について
この理論に辿り着いてから5年ほどライトゲージを色々張っていますが、やはり当てはまっているように思います。テクニカルな演奏がどうこうではなく、基本の4ビートの音の出方、音色のコントロールは圧倒的にライトゲージの方がしっくりします。
またテンションについても、強めのスピロコアよりもZyexなどのガッドを模した弦の方がテンションが弱く弦の揺れ幅を大きく取れるためか「いい音しているね」とお客さまからも言っていただけるようになりました。
ウッドベースについてはそろそろ弦の買い替えの時期なので、次はオブリガードのライトゲージなどよりテンションが弱く、細い弦を探して張ってみようと思います。
⑤エレキベースでの成果について
エレキベースでも基本は同じ原理だと考えています。
もちろんピックアップとアンプという他に出音に関係する大きな要素が2つあるため、一概にはいえないのかもしれませんが、今のところ、45-105のレギュラーゲージから40-95のライトゲージ(特に低音を細くしています)にしたところ、同じセッティングでも音のコントロール性や”出音”が良くなっていると感じます。
しかしエレキベースについては、そのそもがウッドベースに比べて弦が細いの、差が出にくく、また指引きだけではなく、ピック引きなどもあるためこれは本当に一概にはいえないなぁとは思っています。
ただ少なくとも指引き(スラップ含む)だと、欧米人の指の太さに対する弦の太さの割合を考えると、やはりライトゲージが”物理的に“鳴らし易いセッティングだと考えています。
自分の楽器での音源をいくつか
コントラバス編
仕様楽器:Czech Ease

※写真は敬愛するDave Holland様ですが彼が使っているのと同じ楽器を使用しています。
使用弦:D’Addario Zyex light gage
※写真はMidium TensionですがLightがあります。
音源:Invitation
初めてお邪魔する天神にあるMusic bar JAMでの演奏模様です。
ピアノはエレピでTs&Tpの2管なのでゴリゴリのハードバップ編成です。またこのお店のアンプはFenderのオールドタイプだったのでDavid GageのRealistとは少し相性が悪い感じがしますがこんな感じで鳴っています。
エレキベース編
使用楽器:Threedots Guitars JB active (Dolphin Grey Metalic)
使用弦: D’Addario NYXL4095 nickel 40-95 super light
音源:Impression
こちらは佐世保へ遠征した際のJazz Spot EASELでの演奏模様です。Impressionはかなり自由度が高い曲ですが、ここのアンプはPJBだったのでかなりいい音で気持ちよく演奏できたと思っています。(自分は食当たりで体調が激悪だったため演奏内容はほとんど覚えていませんが・・・w)
今回はアマチュアミュージシャンとして現在は福岡を拠点として活動しているマンタが、ベースの音について今までの実験と経験をもとにした理論をまとめてみました。
もちろんこの後より年齢を重ねていくことで色々変化してくるかもしれませんが、演奏を楽しむだけではなく、こういう所にも目を配ってみると結構深掘りできて楽しいかもしれません。
まぁ本当に好きな人の世界って感じですよねw
なおBlog以外にもYoutubeで演奏動画を上げたり、Twitterでも情報配信をしていますのでよかったら覗いていただけると励みになります♪
ブログ再開してみました。
noteとかとうまく併用していければと思います。youtubeとかももっとうまく利用できると面白くできそうかなぁhttps://t.co/6gMgoaFYfM
— マンタ|自由人 (@chopindepon41) May 29, 2021
本日もご拝読有難うございました♪
引き続きよろしくお願いしマンタ!!!








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