【音活動】[JAZZ]2021年6月のギタートリオ新譜2作は神がかっている

マンタです。普段はスタートアップ企業で働き、週末は音楽や趣味を探求し新しい生活様式を模索しています。
本日は2021年6月13日時点での注目すべき新譜が2作ありますので
レビューしていこうと思います。

Dave Holland – Another Land
Squint – Julian Lage

Dave Holland – Another Land

Dave hollan(bass）
Kevin Eubanks（Guitar)
そしてObed Calvaire（Drum）によるトリオ作品です。

元々かなり前衛的なサウンドが特徴のホランドですが、
今回も素晴らしいまでに前衛的なアルバムとなっています。

ドラムのobed Calvaireのドラムは音源としては初めて聞きますが、かねてより
友人のkinoPがずっとオススメしていたドラマーでもあります。

obedの音楽的スキルは異次元……!!

"COVID COLLAB" を YouTube で見る https://t.co/tiEDwtNHZU

— kinoP (@kinoP_Music) April 9, 2021

その注目度に違わず、素晴らしいテクニックとサウンドを披露してくれており、ホランドの世界をしっかりと構築してています。

個人的に注目は以下の3曲です。
・Grave Walker
・Another Land
・Mashup

Grave Walker

Dave Holland の久々のエレキベースサウンドを
堪能することができます。
ウッドベースプレイヤーとしてももちろん一流ですが
一流はエレキベースでも何一つ変わりません。

素晴らしいグルーブとサウンドで未知の楽曲へ聞いている
全員をエスコートしてくれます。
そしてkevin Eubanks、Obed Calvaireをしっかりと
コントールしながらも自由に演奏させ、
彼らの実力を引き出しに引き出している、
そんな存在感がしっかりと演奏から感じられます。

Another Land

スローテンポの楽曲ですが、バラードとも4ビートとも
取れず、ウッドベースを中心とした
混沌とした世界観が見事に表現されています。
この世界観をホランドが求めており、その世界観に
kevin Eubanks、Obed Calvaireも応え切っている
感じがします。
そしてもちろんエレキベースのサウンドも
素晴らしいのですが、やはりホランドの
ウッドベースサウンドは最高の一言です。

Mashup

ギターの単音リフからどんどんと展開されていく
まさに「Mashup」の名の通りのサウンドになっています。
ギター、ベースが素晴らしいのは間違いありませんが
ドラムの演奏が素晴らしいです。
そして静と動がしっかりと分かれており、ホランドの
サウンドが好きな人からするとたまらない
構成となっています。

Squint – Julian Lage

Julian Lage (Guitar)
Jorge Roe（bass）
Dave King(Drum）によるこちらもトリオ作品です。

奇しくも両方ともギタートリオの形式となりますが、
リーダーが違うだけどこれだけ違うかと思われるほど
異質なものになっています。

今回は伝統あるBlue Noteレコードからのリリースとなるからか、
元々彼が持っていたアグレッシブな面と
Blue Noteレコードとして持っている伝統的なJAZZサウンド
があいまった、ストレートなサウンドの中にも
Julianらしい刺激の混ざったサウンドとなっています。

どれも素晴らしい楽曲ですが今回注目したのは以下3曲です。
・Boo’s Blues
・Squint
・Emily

Boo’s Blues

伝統的で王道なブルースかと思いきや、そこはやはり
Julianらしいアグレッシブさが残っています。
しかし全体的には王道ブルースサウンドに寄っているため
初見でも非常に聞きやすく、またバンドとしての完成度の
高さを垣間見ることができる内容になっています。

Squint

アルバムタイトルにもなっている楽曲です。
ブルースの後だと、かなりJulian色が強いサウンド
であることが伺えます。
しかしそこはやはりBlue Noteレコード、王道色がかなり
入っているので、今までのJulianのアルバムに比べて
格段に聴衆の幅が広がったサウンドになっているよう
に思えます。