マンタです。普段はスタートアップ企業で働き、週末は音楽や趣味を探求し新しい生活様式を模索しています。
今回はJAZZの曲の中でも素晴らしく私の好みなのですが、あまり演奏されていない「The Windup」について取り上げてみたいと思います。
The Windupってどんな曲
まずはこちらをみてみてください。youtubeからですが・・・
Keith Jarretの「スタンダードトリオ」よりも前に組んだ、ヨーロピアンカルテットの第1作目です。彼の名曲「country」を含む「My SONG」の1つ前のアルバムに収納されています。
パッと聞くと違和感がないように聞こえますが、譜面に書き起こしてみるとわけがわかりません。(というかこれであっているのかも定かではないです)
譜面に起こしてみた
(譜面の書き方のクセ・・・)(ノブ風)
Aパートにて4/4,3/4,5/4,2/4が出ておりもはや本当にこれで切っていいのかわからなくなりますが、どう切ってもこうなりそうな感じです・・・
そしてBパート・・・。7/4になったかと最後に2/4となるので、合計16/4で4/4が4小節・・・。あれ、もしかして普通の楽曲?となるのですが演奏を聞く限りそう弾いているようには聞こえないです・・・
そして最後A〜Cへの移行、もはやどこが頭なのか、意図的にわからなくしている感じさえ感じます。
ポリリズムを実験的に楽曲に織り込んだような感じですね。
一転してソロは1コードのフリーのような展開・・・
そんなガチガチのテーマから一転して、ソロはC6、1コードによるフリーのような展開・・・。このギャップ、そしてソロからBに戻りというソロ渡しも絶妙な曲です。
Keith Jarretの実験的要素がふんだんに詰まった楽曲であり、非常に好みです。
あまり録音がないのですが、その中でも2つ紹介します
この「The Windup」。非常にユニークな曲ゆえに演奏者は楽しめそうなのですが、残念ながらあまり取り上げているミュージシャンは少ないです・・・
その中でもかっこいい演奏を3つ見つけましたのでご紹介します。
① Branford Marsalis Quartet
アルバム「The Sectret between the shadow and the soul」にて演奏されています。
メンバーはジョーイ・カルデラッツォ(p) エリック・レヴィス(b)、ジャスティン・フォークナー(dr)となっています。
まるでジェフ・ワッツの様な強烈なドラムから始まり、ブランフォードらしいアグレッシブなサウンドのまま、この曲に果敢に取り組んでいる印象です。
かなりこの音源はカッコ良いのでぜひ聞いてみてもらいたいです。
②Julian rage
アルバム「LOVE HURTS」に収められています。先ほどのブランフォードはカルテットでしたが、こちらはギタートリオです。
ギタートリオは音のない空間ができ、それが緊張感となり非常に好きな編成の1つなのですが、この曲でそれを行うと元々スリリングな展開がよりスリルを増す印象になります。
またその中でジュリアンがかなり歌い上げるギターでこの楽曲を実験曲から名曲へ一歩昇華させた、そんな印象を持つ一枚となります。
③Steve Gadd
youtubeでですがSteve Gaddが演奏しているものを見つけました。
これはかなりわかりやすいですね。ドラムが一定のビードを叩き続けているので結構符割的にはあまり特殊じゃないのかなというふうに演奏しています。
ただ私はあまりSteve Gaddが好きではないので、これぐらいにしておこうと思いますw
今回はKeith Jarretの名(迷)曲 「The Windup」を取り上げてみました。
私もモーニングチャイルドのバンドでは演奏させてもらっていましたが、さすがにこちら福岡でのセッションでいきなりこれは出せないなぁと・・・w
ただ機会をみて、できそうなメンバーを見つけ課題曲にできればと思います。
本日もご拝読ありがとうございました!
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