マンタです。普段はスタートアップ企業で働き、週末は音楽や趣味を探求し新しい生活様式を模索しています。
今は自分の音楽の幅を広げるべく、今まで聞いてこなかったジャンルに真摯に向き合って研究を続けています。
1つ目はタンゴ。2つ目はインド音楽。そして3つ目が今回記事にする「Lennie Tristano」です。
Lennie Tristanoとは

https://ja.wikipedia.org/wiki/レニー・トリスターノ
Jazzの歴史の中でもかなり異端とされ、過小評価されてしまっている人物の一人であると断定できます。年代的にはビバップの祖である「Charlie Parker」と同じ年代の方であり、ピアニストです。
クール・ジャズと言われがちですが、即興音楽を中心にかなり前衛的な試みをされていた方です。また教師としてLee KonitzやBill Evansを育成した点も評価されるべきだと思います。
かなり古い時代の方なので動画も白黒ですね・・・(当たり前か)
Tristano派の特徴
Lennie Tristano及びその門下生で有名なLee Konitzたちの音楽を総称して「Tristano派」と呼んだりもします。より大きな括りだとCool Jazzとなりますが、これだと後世のCool Jazzと混ざる可能性があるのでここではTristano派で統一したいと思います。
その特徴は大きく2点だと考えます。
- Jazz Contrafact(替え歌)が多い
- 複雑な旋律が多い
この2つの特徴を掘り下げていこうと思います。
Jazz Contrafact(替え歌)が多い
これはJazzのStandardナンバーのコード進行をそのままに別の曲とする方法です。
Jazzではかなり多いですが、それと同じような曲が多いです。
1.Sub-Consious-Lee (What is this Things called Loveの替え歌)
- Sub-Conscious-Lee
- What is This Things called Love
2.No Splice (You’d so nice to come home toの替え歌)
- No Splice
- you’d so nice to come home to
並べてみるとこんな感じです。
同じ曲か?と思うぐらい変更されていることがわかります。
特に次の項目で紹介する「旋律の複雑化」がテーマのメロディーに見て取れます。
旋律の複雑化
先にTristano派のLee Konitzの曲をご紹介しましたが、Standardの替え歌にしては、メインのテーマがかなり複雑化しています。
これはアドリブにも見てとることができます。
自分の感覚ではビバップはコードに対して、適切なコードトーンでのアプローチに特化し、Tristano派はコードトーンよりもメロディーライン、旋律に重きを置いているような印象を持ちます。
どちらが優れているというわけではなく、完全に好みの問題になると思います。
ベースの私としてはどちらも土台を支え、適切なガイドをするということは変わらないのですが、好きな系統としてはやはりTristano派のサウンドかなと思います。
今回は現在勉強中のTristano派の音楽についてLee Konitzを中心にまとめて見ました。
Jazzはかなりの量聞いてきたと自負しているのですが、まだまだしっかりと理解せずにやっている部分がまだまだありますね。
なおNo Spliceなどは一度学生の時に演奏しているのですが、Tristano派と言われてもピンとこなくやっていた印象があります。やはり知識って大事ですね。
福岡では中々Lee Konitzの曲をできる機会は少ないかもしれませんが、今のうちに理解を深めて自分の糧にできるようにしていこうと思います。
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ブログ再開してみました。
noteとかとうまく併用していければと思います。youtubeとかももっとうまく利用できると面白くできそうかなぁhttps://t.co/6gMgoaFYfM
— マンタ (@chopindepon41) May 29, 2021
本日もご拝読ありがとうございました!
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